インターネット考2~カネで買えないモノはない・・・んなワケねえよ!と信じたい
c0072240_15102564.gif  前回の続きです。インターネット接続の定額制の浸透で、ネットの大海(荒海?)に漕ぎ出すことが可能になりました。したがって、ネット上の魑魅魍魎たちが蠢くジャングルを掻き分け取捨選択することで、情報については、智得可能となったわけです。

  こうして、デジタル・デバイド、すなわち情報格差(注1)は解消されたわけですが、まだリージョナル・デバイド、すなわち地域格差は残っている。解消されるべきリージョナル・デバイドとはなんでしょうか?現実の物品(プロダクト)の購入・獲得ですね。それを解消したのが、ネットショッピングの誕生・興隆です。今回は、このことを考えて見ましょう。

Ⅲ.ネット・ショッピングで中毒
  ネット・ショッピングで思い浮かぶのは、まずはやっぱりAmazon.comでしょう。クリック一つで、書籍からCD、最近では大画面テレビまで買えてしまえます(注2)。余談ですが、光あるところには影があるのは世の常であります。華やかなるアマゾン・ショッピングですが、中で働く人は大変な苦労をしているそうです。AERA05.6.6号から引用すると、

「ノルマは一分で3冊。作業はすべてコンピューターに記録させてもらいます」(中略)センター内を動き回って、本を探し出す。やっと120冊を集めて、必要項目をコンピューターに入力するとこんな表示が現れた。「今回のスピード 1.2冊/分」いつしか作業に追いまくられるようになっていった。

チャップリンも驚くばかりの21世紀「モダン・タイムズ」ですね・・・。

  また違う形態でネット・ショッピング商売を展開しているのが、楽天市場ですね。Amazon.comがプロダクトを保有、あるいは調達して、消費者に届けるのに対して、楽天市場は場所を貸して賃料で商売をする(注3)。いわば家主というかショバ代稼ぎの胴元というスタンスでしょうか?仮想空間内に楽天市場というショッピングモール作り、場所を貸し出す。楽天市場の出店案内を読むと基本出店料が5万円/月(小規模出店)となっています。要するに、いわば銀座商店街?というブランド商店街に店を出させてやるから、ショバ代クレクレ!というビジネスモデルですね。

  平成17年11月10日付の日経産業新聞から引用(漢数字を英数字に変更)してみると、

楽天が九日に発表した2005年七-九月期の連結経常利益は、前年同期比3.8倍の130億円だった。(中略)「楽天市場」や旅行サイトなどインターネット関連サービスも堅調。売上高は4.1倍の452億円で、ヤフーの同期を上回った。

とあり、我が世の春を謳歌しているようです。しかし、このビジネスモデルも限界が近づいているといわれています(注4)。たしかに、冷静にこのモデルを考えてみると、「商店街というブランド」に依拠するという点で、非常にアナログな発想ですよね。人々は、Ⅰ.で述べたポータルサイトを利用して、直接欲しいモノにアクセスする流れになっているようです。
  私も楽天市場という一種ポータルなサイトから欲しいモノにアクセスしたことありません。友人と鍋をする時に、奮発してアンコウ鍋をやろうと思いたちて、アンコウ様をネットショッピングで購入したことがあります。そのときも、やはりYAHOO!JAPANで検索してたまたまヒットしたのが楽天市場の一店舗。先んじている私(エッヘン!)に、時代がようやく追いついてきたということでしょうか?

  さて、長々と述べてきたネット・ショッピング。本当にクリック一つでモノが買えるのでしょうか?いえ、オカネの必要性とか、「好きなあの女性の愛は買えるのだろうかね?」いうことではなくて、なにか大事なことを忘れていませんか?モノを選び、クレジットカード決済を行えば買物は完結するわけではありません。そう、肝心なモノ(プロダクト)が消費者の手元に届いていませんね。

  そこで活躍するのは、日夜トラックを駆って配送業務をこなしてくれる配送業者の存在です。デジタルな表層をめくってみると、極めてアナログな実体の存在が浮かび上がってくるわけです。ところがどっこい!このアナログすら必要としないネット・ショッピングがあるのです。株式等の有価証券を売買するオンライン・トレードですね。私は、インターネット・ショッピングの完成形と思っていますが、この項については、別の機会に考えてみたいと思います。

(注1)
デジタル・デバイドは、本来デジタルツールを有するか否かの差異から情報格差が生じる、すなわち情報格差の原因を意味する言葉です。私は、本文中で、広義に解釈して情報格差として使っています。

(注2)
私が驚いたのは、洋書の安さ。会社近くの丸善で、5000円くらいする本が、Amazon.com.では、その半額以下2000円で買えてしまう。なんだよ、おいっ!と思って調べてみると換算レートが違っていたわけです。「アマゾン恐るべし!」と思いましたね。というか丸善レート、1ドル=300円弱、っていつの時代だよw

(注3)
マニアックなところでは、日本の古本屋があります。Amazon.comで買えない物は、絶版になった書籍。これを発掘して入手するのにとても便利なサイトです。インターネットで知り合った人に紹介したら、大変喜ばれました。彼女(彼?)は、元気にやっているかなあ。

(注4)
kenjimori.comによると、
楽天モールの事業者はほとんどが個人事業主P2Pみたいなものです。グーグルやヤフーのスポンサード・サーチの結果をいくつか試してみればわかりますが、必ずといっていいほど、www.rakuten.co.jpがリスティング広告結果として入ってきます。つまり、楽天モールに出店している事業者は、実はグーグルのリスティングを使えば、直接顧客獲得ができ、モールに店を構えている意味は薄れる。優良店舗はモールを出て、自前で店を構えるでしょう。

(この項続く:次が最終回です)


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by keroyaning | 2005-11-12 15:11 | 時評
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