悲しきポータルサイト~前編

  ライブドアによる粉飾決算疑惑。

  資金還流スキームの中心に、投資組合というブラック・ボックスが存在していたことが明らかになってきた(注1)。投資組合。複雑怪奇であり、素人の私にはてんでクエスチヨンだが、なにしろ名称はおもしろい。一つ例に挙げてみると、「M&Aチャレンジャー1号投資事業組合」。血気盛ん、意気軒昂なネーミングだ。堀江たちが目指した時価総額世界一という野望を、濃密に凝縮していて、心意気が窺い知れる。今となっては、晩秋の哀愁を感じてしまうのだけど・・・。

  このように、今回の事件は、ファイナンス事業の暴走という様相を呈しているように思われる。しかし、ライブドアという会社の「本業」においても、実は物悲しい現実が、ノッタリと横たわっていたらしい。平成18年1月31日付日本経済新聞から引用してみると、


「ライブドア~虚妄の経営」
(ライブドアのポータルサイトにおける)広告収入は、年間数億円にとどまっていたとみられる。


  年間数億円とは、どの程度の位置付けなのかね?という疑問に答えるべく、同記事は二例を挙げている。ヤフーは、ライブドアよりも2.4倍の閲覧者数を擁するが、05年九月期中間決算では300億円近く、エキサイトは、ライブドアよりも閲覧者数がやや少ないといわれるが、同じ中間期に20億円以上の売上高を計上している・・・と。比較基準が、微妙に異なるところが、痛し痒しな比較事例ではあるものの、素人考えでも年間数億円という広告収入は、安いと思う(注2)。

  虚業尽くしといわれるライブドア。しかし彼らにも本業はあるのだ。すなわちポータルサイトの拡充である。拡充を企図するビジネス・モデルにおいて、最重要なるミッションは、大衆の集客・動員である。そのコア・ビジネス(?)を支える土台として、ポータルサイトへの広告掲載から得る広告収入、あるいは、ショッピングモールであるライブドア・デパートの手数料収入は、集客力に依存する。すなわち、ポータルサイトへの集客力が増大するに比例して、収入も増加すると予想される。


  さて、その黄金のビジネスモデルが、実は、「カラッポ」であったとは、一体なぜなのだろうか?

(本稿続く)

(注1)
一部新聞報道では、堀江曰く「箱を作れ!新しい箱を!!」と日常的に指示していたと報じられている。イロの指定は、なかったようですが。なお、投資組合の正式名称は、投資事業有限責任組合である(ようです・・)。

(注2)
ライブドアのポータルサイトを柱とする「ネットメディア事業」の売上高は、05年九月期で58億円である。この観点で、上記エキサイトの例と比較すると、ほぼ同程度の売上高と考えられる。しかし、上記記事によると、この売上高には、堀江が講師を努めて高額な参加代金(一人8万円!!!)を徴収していたセミナー、堀江のテレビ出演料も含まれていた、とのことである。

p.s.
長くなったので、
続きは、近いうちに続きをアップします。  
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by keroyaning | 2006-02-02 20:12
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