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世評:いま、ウォームビズがクソ暑い!
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  暖房が嫌いだ。
  北へ向かう列車内。寒いなら寒いで、コートの襟を立て、ウイスキーの小瓶をチビチビやりながら背筋を伸ばしていたい。一番嫌いなのは、「冬なのに汗だくになって、事務仕事をしなければいけない理由を教えて欲しい」とアンニョイなアンビバレンツを感じてしまうオフィース空間。これは、しみじみと切ない。
  熱気溢れる議論の有無に関わらず、四六時中発熱放射のOA機器。ガァー!と大音量で紙々を排出するプリンタ。ゴォー!と雄叫びを上げて紙を引き裂くシュレッダー。熱源のジャングル=オフィースが熱い、というか暑い。

  それが今冬解消されて、「原点に立ち返る」らしい。ウォームビズ。喧伝されたる環境省曰く、


環境省では地球温暖化防止のため、暖房時のオフィスの室温を20℃にすることを呼びかけています。 “寒い時は着る”“過度に暖房機器に頼らない”そんな原点に立ち返り、“暖房に頼り過ぎず、働きやすく暖かく格好良いビジネススタイル”それが「WARM BIZ」です。


  働きやすく暖かく・・・格好良い?ビジネススタイルだそう。地球に優しくて、格好良いのなら大変結構。諸手を挙げて大賛成で大歓迎なのだが・・・。うまい話がそうそう転がっているわけないのが世の常で。日本経済新聞平成17年11月14日付けの記事から引用すると(以下、太字はすべて同記事)、


ウォームビズ掛け声倒れ?
真冬でも、冷房をかけなければ室温は二十八度。窓は開かないし。(中略)三年前に新装開業した丸ビル以降のビルは冬でも冷房が常識。


というオフィース環境の中で、ウォームビスを断行するならば、


「二十度」だけが一人歩きし、暖かいのに冷房で室温を下げてしまわないか心配だ。(中略)「ウォームビズ」というネーミングで、体を温める方向性しか示していないのも気になる。


と、二十度設定という金科玉条が唯我独尊、暴走暴徒化するのでは?という懸念の声が上がっている。

  うーむ。要するに本来、「暖房設定を例えば25度に設定しているオフィースがあれば、地球に優しい20度設定にしましょうね」という御題目が、「空調設定を20度に設定しているので、冷房がガンガン稼動して全然優しくないよ!」という御託宣となって跳ね返ってくるという次第。旗振り役はどう考えているかというと、


(データの根拠となる企業アンケートを行った経済産業省の外郭団体、省エネルギーセンターによると)「空調の設定温度を聞いただけで、冷房を使うオフィスがあるとは知らなかった」


なんともトホホなオチが微笑ましい。

  さて、現実の職場環境を振り返ってみると。暑い!とにかく暑い。昨日、温度計を設置したところ24度あった。これは、①環境省お達しのウォームビズを完全無視して高温暖房を入れている②ウォームビズの本来的命題を忠実に実行して冷房を止めている、のいずれに因を起する現象だろうかね?と首を傾げた@オフィース・スペース。

  なにはともあれ、ラッシュ満員電車内に、猛烈な熱風を送り込むのは止めてくれ。営団地下鉄東西線!!ここでは、がんばれ!ウォームビズ。

(本稿以上)

p.s.
夏のクールビズは流行りましたね。
経済効果も随分たくさんあったそうですし、
政治の色分けにおける視覚効果も抜群でしたね。
小難しい理屈を抜きにしても人間らしく生活できたのが嬉しかったものです。


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by keroyaning | 2005-11-30 06:07

ブログ考察
  ブログについて考えさせられるブログを再発見した。
  真性引き篭もり氏のブログhttp://sinseihikikomori.bblog.jp/。ちょうど、有名ブログR30氏のコメント欄を含む煽り煽られている情況を見て、ワクワクガッカリしていたところなので、砂漠に染み入る真水かな、の如く興味が湧き出てきた。

  ブログって一体なんなのかな?体系的な知識の獲得には、百科全書的な書物からのアプローチに勝るものはない。娯楽としては、テレビ番組という牙城が峻厳と聳え立っている。ブログの位置付けとしては、知識と娯楽のニッチを埋める徒花というところだろうか?読者に「ちょっと知的な読み物はどうかね?」って、訴えかけるモノ。時事ネタを周辺分析で彩りを添えて、一刀両断、快刀乱麻にブッタ切り、読者は少し頭を使った気になり、満足する。

  ブログは不安な時代の清涼剤なのかな?「将来に対する漠然とした不安」を抱えた現代人が、眼前のトピックについて侃々諤々の議論を攻撃的に先導(煽動?)するブロガーの笛の音に釣られて行進する姿。良いことなのかわからない。というか、文字通りに解釈すれば決して良いことではなかろうね。と言っても、ブログというモノの過渡期の姿かもしれないので、わからない。ブログは徒花だ、と考えながら、アアだコウだと考えることは、少なくとも良くないことだ。自分で、ナニを考えているのか、わからない。錯乱。

---
  
  世界の端っこに片足引っ掛けたような私のブログなので、地道に歩もうと思っています。

(注)冒頭に引用した真性引き篭もり氏のエントリを幾つか読んだので、その影響が本文に表れているかもしれません。

p.s.
さて、本文中に何回「ブログ」という言葉を書いたでしょうか?

p.s.
悪いことしていないのにR30氏のブログには、トラックバックできませんでした(涙)。
(否定線?11/29、19:52)
コメントも出来なくなっちゃっています><(涙)。
ブログ過渡期の結論。ブロガーは神様さんでアル、ということですかね?

(修正)R30氏にトラックバック、出来ていました。
↑の暴言は、私のカンチガイです。R30さん、すみませんでした_| ̄|○
これからもイキのイイ、エントリーを更新してくださいね。よろしくお願いします。
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by keroyaning | 2005-11-29 06:44

a
c0072240_11231740.gif  さて、すいぶんと昔の前回の続きです。日進月歩のたゆまぬ技術革新(イノベーション)のおかげでインターネットの利用方法も多様化してきました。今回は、評価するには時期尚早かも知れませんが、インターネットによるコンテンツ配信について考えてみましょう。「んん?コンテンツってまたあの話か?」と投げ出さないでください。今回は、別の切り口から考えて見ますので(汗)。

Ⅳ.コンテンツ配信でバラ色

コンテンツを広辞苑で調べてみますと「中身、内容」とざっくり定義されています。これではあんまりですので、文脈上「インターネットを通して伝えられる創作物」、さらにコントラストを鮮明にすべく「インターネットを通して伝えられる映像」とギチギチに絞り込んで考えて見ます。

ネット企業のライブドア、楽天が調達資金量にモノを言わせてテレビ放送局(以下、テレビ局)を傘下に収めようと動く風潮がトレンドですね。猛禽類の如く襲い掛かっているのか?については、百家争鳴イロエロな意見が出ていますが、有力な意見として「テレビ局の保有するコンテンツを囲い込むためでアル」が幅を利かせているように思えます(注1)。

これは来るべき「ネットと放送の融合」を睨んでの所策であると言われています。しかし、よく聞かれるこの「融合」。素人の私が、自分に分るように翻訳すると「パソコンでテレビ放送を受信するのみならず、視聴者が能動的に関連情報にアクセスすることが可能になる薔薇色の未来」というところでしょうか。

例としてしばしば上げられるのは、観ているドラマの主題歌あるいは主人公の着ている服をクリック一つで購入できるという場面ですね。また、楽天の三木谷社長は「水戸黄門を見逃した人に、翌日以降に有料で見逃した回をお届けできる。また黄門様の訪問した地へ楽天トラベルを利用してパッケージツアーを即座に企画することが可能である!」とTBSとの経営統合の利点を強調していました。

パソコンとテレビの指向性の違い
パソコン=極めて個人的
テレビ=茶の間の家族団らん、食事中(注1)
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by keroyaning | 2005-11-26 11:24

私事:棲家がお化粧しました、エヘヘヘ!
c0072240_11335366.jpg  そういえば、住んでいるマンションの改修工事がほぼ終わりました。隙間風が、ビュウ!ビュウ!と吹き込んでいたガラスサッシも、写真のように堅牢に改まり、冬の寒さ対策もバッチリかな?やたらと重い窓ボディーで、開閉する時に心地よいシックリ感が手に伝わります。
  ベランダの床も、綺麗になりました。気の小さい私は、「汚れたサンダルを使用してよかろうかね?裸足の方がいいんじゃね?」とためらってしまいました。・・・いえ、本当の話です。


c0072240_1134310.jpg  左の写真は「お化粧した」マンションの全景です。青空に輝く白さは、舞踏会に赴く貴婦人のようですね。まあ、一冬越して春になったら、くすんだいろになってしまうのでしょうけれども。
  最近、マンションの耐震設計の問題が世間を賑わせています。なんでも震度六に耐える強度が必要なのに、その基準を満たしていない新築マンションが跳梁しているそうですね。しかし、「お化粧」した左のマンション、なにしろ築40年ですので、震度六設定なんてされてないのではないでしょうかね?しかも崖の上にボトリと突っ立っているものですから、地震があったらクスンと倒れてしまう恐ろしさ。そうしたら、せっかく綺麗になった窓枠や外壁も一夜の夢の儚さよ!ってなりそう。。。
  まあ、恐い恐い!と言っていても始まりませんので、割り切って生活していきますよ。
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by keroyaning | 2005-11-23 11:31

・・・
  すみません、風邪をひいて休んでいます。頭が痛いお。
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by keroyaning | 2005-11-19 20:57


さて、前回の続きです。日進月歩のたゆまぬ技術革新(イノベーション)のおかげでツールとしてのインターネット利用方法は多様化してきました。今回は、現在進行中であり、評価するには時期尚早かも知れませんが、るインターネットによるコンテンツ配信について考えてみましょう。「んん?コンテンツってまたあの話か?」と投げ出さないでください。今回は、別の切り口から考えて見ますので(汗)。

Ⅳ.コンテンツ配信でバラ色

コンテンツとは、広辞苑によりますと「中身、内容」とざっくり定義されています。これではあんまりですので、文脈上「インターネットを通して伝えられる創作物」と考えていただけたら、と思います。コントラストを鮮明にするために「インターネットを通して伝えられる映像」とギチギチに絞り込んで考えて見ます。

パソコンとテレビの指向性の違い
パソコン=極めて個人的
テレビ=茶の間の家族団らん、食事中(注1)

三木谷水戸黄門ツアー



コンテンツ自前の時代

AERA05.10.31
ipod制覇に日米愕然
テレビ番組計5本を、放映翌日からitunesで販売することでディズニーと合意した、というニュースだった。(中略)つまりビデオipodの登場で、放送局は単なるコンテンツプロバイダーに成り下がるんですよ。


日本のメディアエンジンというスタッフ4人の会社が、ipod専門テレビ局を開局した。(中略)この会社はテレビ番組制作会社。これまで「下請け製作会社-放送局-視聴者」だったルートが、「製作会社-ipod-視聴者」となるわけだ。






ながら視聴

昔はラヂオだった





化石燃料、


音楽配信

アップル映像配信

映像は配信されて喜ばれるものか

パソコンとテレビの指向性のチガイ

(注1)
私が将来結婚して、子どもが出来たと仮定して家族像を想像するに、食事の時間のテレビは絶対に認めないけれども。


・携帯端末での映像、文字画像の是非

・携帯電話に熱中する人々の通勤風景

・インデックスの携帯戦略


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by keroyaning | 2005-11-14 06:18

インターネット考2~カネで買えないモノはない・・・んなワケねえよ!と信じたい
c0072240_15102564.gif  前回の続きです。インターネット接続の定額制の浸透で、ネットの大海(荒海?)に漕ぎ出すことが可能になりました。したがって、ネット上の魑魅魍魎たちが蠢くジャングルを掻き分け取捨選択することで、情報については、智得可能となったわけです。

  こうして、デジタル・デバイド、すなわち情報格差(注1)は解消されたわけですが、まだリージョナル・デバイド、すなわち地域格差は残っている。解消されるべきリージョナル・デバイドとはなんでしょうか?現実の物品(プロダクト)の購入・獲得ですね。それを解消したのが、ネットショッピングの誕生・興隆です。今回は、このことを考えて見ましょう。

Ⅲ.ネット・ショッピングで中毒
  ネット・ショッピングで思い浮かぶのは、まずはやっぱりAmazon.comでしょう。クリック一つで、書籍からCD、最近では大画面テレビまで買えてしまえます(注2)。余談ですが、光あるところには影があるのは世の常であります。華やかなるアマゾン・ショッピングですが、中で働く人は大変な苦労をしているそうです。AERA05.6.6号から引用すると、

「ノルマは一分で3冊。作業はすべてコンピューターに記録させてもらいます」(中略)センター内を動き回って、本を探し出す。やっと120冊を集めて、必要項目をコンピューターに入力するとこんな表示が現れた。「今回のスピード 1.2冊/分」いつしか作業に追いまくられるようになっていった。

チャップリンも驚くばかりの21世紀「モダン・タイムズ」ですね・・・。

  また違う形態でネット・ショッピング商売を展開しているのが、楽天市場ですね。Amazon.comがプロダクトを保有、あるいは調達して、消費者に届けるのに対して、楽天市場は場所を貸して賃料で商売をする(注3)。いわば家主というかショバ代稼ぎの胴元というスタンスでしょうか?仮想空間内に楽天市場というショッピングモール作り、場所を貸し出す。楽天市場の出店案内を読むと基本出店料が5万円/月(小規模出店)となっています。要するに、いわば銀座商店街?というブランド商店街に店を出させてやるから、ショバ代クレクレ!というビジネスモデルですね。

  平成17年11月10日付の日経産業新聞から引用(漢数字を英数字に変更)してみると、

楽天が九日に発表した2005年七-九月期の連結経常利益は、前年同期比3.8倍の130億円だった。(中略)「楽天市場」や旅行サイトなどインターネット関連サービスも堅調。売上高は4.1倍の452億円で、ヤフーの同期を上回った。

とあり、我が世の春を謳歌しているようです。しかし、このビジネスモデルも限界が近づいているといわれています(注4)。たしかに、冷静にこのモデルを考えてみると、「商店街というブランド」に依拠するという点で、非常にアナログな発想ですよね。人々は、Ⅰ.で述べたポータルサイトを利用して、直接欲しいモノにアクセスする流れになっているようです。
  私も楽天市場という一種ポータルなサイトから欲しいモノにアクセスしたことありません。友人と鍋をする時に、奮発してアンコウ鍋をやろうと思いたちて、アンコウ様をネットショッピングで購入したことがあります。そのときも、やはりYAHOO!JAPANで検索してたまたまヒットしたのが楽天市場の一店舗。先んじている私(エッヘン!)に、時代がようやく追いついてきたということでしょうか?

  さて、長々と述べてきたネット・ショッピング。本当にクリック一つでモノが買えるのでしょうか?いえ、オカネの必要性とか、「好きなあの女性の愛は買えるのだろうかね?」いうことではなくて、なにか大事なことを忘れていませんか?モノを選び、クレジットカード決済を行えば買物は完結するわけではありません。そう、肝心なモノ(プロダクト)が消費者の手元に届いていませんね。

  そこで活躍するのは、日夜トラックを駆って配送業務をこなしてくれる配送業者の存在です。デジタルな表層をめくってみると、極めてアナログな実体の存在が浮かび上がってくるわけです。ところがどっこい!このアナログすら必要としないネット・ショッピングがあるのです。株式等の有価証券を売買するオンライン・トレードですね。私は、インターネット・ショッピングの完成形と思っていますが、この項については、別の機会に考えてみたいと思います。

(注1)
デジタル・デバイドは、本来デジタルツールを有するか否かの差異から情報格差が生じる、すなわち情報格差の原因を意味する言葉です。私は、本文中で、広義に解釈して情報格差として使っています。

(注2)
私が驚いたのは、洋書の安さ。会社近くの丸善で、5000円くらいする本が、Amazon.com.では、その半額以下2000円で買えてしまう。なんだよ、おいっ!と思って調べてみると換算レートが違っていたわけです。「アマゾン恐るべし!」と思いましたね。というか丸善レート、1ドル=300円弱、っていつの時代だよw

(注3)
マニアックなところでは、日本の古本屋があります。Amazon.comで買えない物は、絶版になった書籍。これを発掘して入手するのにとても便利なサイトです。インターネットで知り合った人に紹介したら、大変喜ばれました。彼女(彼?)は、元気にやっているかなあ。

(注4)
kenjimori.comによると、
楽天モールの事業者はほとんどが個人事業主P2Pみたいなものです。グーグルやヤフーのスポンサード・サーチの結果をいくつか試してみればわかりますが、必ずといっていいほど、www.rakuten.co.jpがリスティング広告結果として入ってきます。つまり、楽天モールに出店している事業者は、実はグーグルのリスティングを使えば、直接顧客獲得ができ、モールに店を構えている意味は薄れる。優良店舗はモールを出て、自前で店を構えるでしょう。

(この項続く:次が最終回です)


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by keroyaning | 2005-11-12 15:11 | 時評

ちょっと待ってね
c0072240_1934284.gif  すみません。ちょっと私生活が盛り上がっていて、、、というわけでは滅法ないのですが、勉強するところがあって、続きをもう少し待ってください。
  パスパスパス!って更新する予定だったのですが、「これが本当に正しい、今現在の認識なのかなあ?」って迷ってしまって。読んでくださっている数少ないありがとう!な皆さま。本当にすみません。今週末には、続きを書けるかと思います。
  けろやん。

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by keroyaning | 2005-11-10 19:38

時評:インターネット考1~便利になったものだよ!!
c0072240_19442856.jpg  注意:ムンクの叫びの実写版のような左写真。本文に少し関係があります。

  AERA05.10.31号に「村上・三木谷・堀江の暗いパワー」、「楽天・三木谷が恐れる三つの弱点」等が特集されていました。内容には詳しく触れませんが、相変わらず百万遍念仏の法会じゃあるまいし、叫ばれるのは「ネットと放送(メディア)の融合」。うーむ。ネットと放送の融合から得られる(と喧伝されている)夢の相乗効果ですが、まだまだ未知の世界みたいですね。

  
  そこで、今回から数回に渡って、インターネットの利用方法の変遷から、この疑問について考えていこうと思います。なお、私は、スクリプトを作ったりすることはもちろん、皆さんがご覧になっているこのブログのフォントの変更方法を先週かな?知ったばかりの、チンピラ素人なので、よろしくご勘案の上で拝読してくださいませ。

---

  まずインターネット利用の変遷について箇条書きしてみましょう。

Ⅰ.情報検索ツールとして産声~世界中の情報に触れることが出来るんだ!!

Ⅱ.娯楽ツールとして浸透~サーファーとテレホタイマーの誕生

Ⅲ.ネットショッピングで中毒~地域格差なんてクソ喰らえ!

Ⅳ.コンテンツ配信でバラ色~とりあえず陣地を確保しておくかなw

  以上は、あくまでも変遷であり、例えばⅠ.からⅡ.に移行したからと言って、Ⅰ.の利用が全くなくなってしまったわけではありません。このことについては、最後に詳しく述べますが、いわば利用方法の拡張史と考えてください。

Ⅰ.情報検索ツール
  私たちは、情報検索としてインターネット利用しますね。例えば、YAHOO!JAPANGoogle等のポータルサイトの利用(注1)ですね。単語は思いつくのだけど、その意味がわからない。そんな時に、とりあえず該当する単語を放り込んで検索してみたりします。
  私も最近、「小股の切れ上がった女」という言葉を使いたくて、さてどんなものかな?と検索してみました。すると・・・、諸説紛々あるんですねえ。私は、「うなじが凛とした素敵な女性」という意味だと思い軽く使おうとしたのですが・・・。使い方に気をつけないといけませんね。検索してみたところこちらのエントリーがよくまとまっていました(個人のサイトなので真偽の程は必ずしも定かではありません)。

  その他の情報検索ツールとしては、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
が有名ですね。仕組みは良くわからないのですが、

ウィキペディア (Wikipedia) は共同プロジェクトで(中略)目的は、信頼されるフリーな百科事典を創り上げることです。

と謳われている通り、インタネットの醍醐味である多人数参加型の「共同プロジェクト」として発展している百科事典サイトですね。平成17年11月6日現在、日本語版で153,479本の記事があるとのことです。他にも、仕事に役立つ便利なサイトは、やり手ではないビジネスマンの私にもとても役立つサイトですよ。

Ⅱ.娯楽ツール
  若者の本離れが叫ばれて久しいものです。その原因として、必ず指摘されるのが、多様化する娯楽なわけですが、その一つがインターネットを利用した娯楽ですね。自分の興味の赴くサイトをブックマークして、日々閲覧する。また、新しく興味が生まれたら、検索ツールとしてⅠ.を利用して、広大なインターネットの大海を航海する。ネットサーファーというやつですね。今でこそ、定額制で楽しめますが、その昔は、夜11時過ぎになって初めて定額制になるというシステムがあり、夜更かしした学生が学校で眠ってしまって困るよ、と社会問題になったものです。
  さて、この娯楽ツールとしての利用から、紙媒体の書籍になったサイトもいくつもありますね。その中で、書籍になる前から私が追いかけていた(エッヘン!)サイトを二つ紹介しましょう。「耐乏PressJapan.」と「Kure's Home Page」です。前者は「貧乏神髄」、後者は「我が妻との闘争」という書物としてめでたく上梓されました。
  なお、オンラインゲーム等もここに含まれると思いますが、私はやったことがないので割愛させていただきます。

(この項続く)

(注1)
ポータルサイトで、初恋の異性をフルネームで検索した経験は誰しもがあることでしょう。あるいは、自分のフルネームを検索して、「おっと、同姓同名さん、活躍しているな!」って感慨深かったり。さて、吉田くん。いい加減、俺のフルネームを化石サイトから抹消しろよ、・・・。

(参考文献)
テレホタイム(どこかメシタノムではない)を度忘れしていたので、2005年版imidasを参考にさせていただきました。


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by keroyaning | 2005-11-06 19:43 | 時評

書評:原尞「愚か者死すべし」~ハードボイルドの極致を堪能しようぜ!
c0072240_18275941.jpg  原尞、9年ぶりの新作である。「新シリーズ」と銘打たれているが、活躍するのは、おなじみの探偵沢崎。
  「愚か者死すべし」って大上段に振りかざしたタイトルだが、お前さん、まだ生きていたの?私は、追っかけ読者であり、新作を待ち焦がれて悶絶していたよ。てっきり新作はもう出ないかな?って諦めていたよ。愚か者は、お前の方だぜ!原尞さんよお!!でも、新作が読めるなんて、涙が出るほど嬉しいよ。


---

  さて、冗談と涙は置いておこう。
  ハードボイルドである。いや、ハードボイルドの教科書、あるいは極致である。その所以は後ほど述べることにして、まずは9年ぶりに触れる原尞節を堪能しよう。

ドアを開けたとき、どこかに挟んであった二つ折りの薄茶色のメモ用紙が、翅を動かすのも面倒くさくなった厭世主義の蛾のように落ちてきた。およそ十四時間後には、ドアの色あせたペンキの看板を塗りなおそうと思いたってから、七度目の新しい年がくる。

  よし、出足快調であるな。「厭世主義の蛾」だぜ!およそ読み返さなければ、状況を把握出来ない七度目の新しい年だぜ!!まったくツカミから、脳天貫かれましたね。

  ハードボイルドの教科書である。定型をしっかりと堅守しているという意味合いでお手本たる教科書なのだ。誤解があってはいけないので、補足しよう。旧態依然としているわけではない。定型の枠内で、より純度を高めたハードボイルドを構築しているのである。
ところで、定型とは何か?箇条書きで挙げてみよう。

Ⅰ.探偵には守るべき信念・矜恃があり譲らない。

Ⅱ.探偵が巻き込まれて事件が始まる。

Ⅲ.探偵が巨大組織に対峙して孤軍奮闘する。

Ⅳ.強者の後ろ盾はあるが、それに頼らない。

Ⅴ.人情話が盛り込まれている。

Ⅵ.たった一つの隠された事実が明かされた時、物語の景色が一変する。

Ⅶ.目障りなほどに華麗な修飾語が駆使される。


  ちょうど七つなので、これをハードボイルドの七箇条と呼ぶ事にしよう。Ⅰ.からⅤ.は言い尽くされて久しい。本作ももちろん遵守している。本作で特筆すべきなのは、Ⅵ.である。まさにたった一つの事実が正体を明かした時、小説世界は一変して、読者はとろけるようなカタルシスを感じることになるのだ。もちろんそれが何かは、指が裂けても書けない。だが、物語の助走で、既に提示されていることは示唆しておこう。

  さてⅦ.である。華麗な修飾語は、ハードボイルドに限らず、小説の魅力が凝縮され浮力を与える心臓である。空中に浮かぶラピュタで言うならば、飛行石のような存在である(注1)。村上春樹を(注2)リスペクトするチルドレンが多用して、浮上せずして沈没してしまっている現状からも分るとおり、危うい諸刃の剣でもある。先に引用した原尞節も切り立つ山のナイフリッジを渡るバランスに辛くも成立している。引用を読んだ本稿の読者諸氏は、嫌悪感を抱かなかっただろうか?厭世主義の蛾。笑ってしまいはしなかっただろうか?
  しかし、原尞は唐突な比喩の回収に余念がない。もともとこの引用は、偽特効薬を暴くために侵入捜査を終えて病院を後にして、事務所に帰還した時に提示される。そして、その回収は見事だ。

彼らの釣り糸の先にぶらさがっていた法外な値段の疑似餌は、患者にとっては一縷の希望になっていたかもしれないということだった。病院が人間の命にできることはあまりないが、もっとも手際がいいのはそれに値札をつけることだ。

  自分の行為の是非について疑念を抱き、疲れ切って帰還した主人公。その内面を蛾に仮託して、読者に提示しているのである。ただ単純に、「翅を動かすのも面倒くさくなった厭世主義の蛾のように」と筆を運ぶのは簡単だ。しかし、そこに別の意味づけをリンクさせる。これが、まさしく天下一品、極上至極の原尞節なのである。

  さて、見事なまでに、Ⅶ.の修辞を基調として、Ⅵ.のトリックが物語を高みに導いた本作品。文句のつけようがない傑作である。だがしかし、ひとつだけ作者に注文を付けたい。あとがきに、
短時間で書けたことは、本作につづく新シリーズの第二作、第三作の早期の刊行をもって証明するつもりです。(中略)2004年 秋
と書いてある。で、現在2005年の秋。おい!新シリーズの第二作はどうなってんだよ!!

(本稿以上)

(注1):このような甘ったるい修飾的言辞が、すなわち失敗した好例である。

(注2):村上春樹が、カート・ヴォネガットの影響を受けたということは、数多く語られている。しかし、初期村上春樹に限定するならば、ハードボイルドの巨匠R・チャンドラーの影響が際立っている気がして仕方がない、偏屈な私です。


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by keroyaning | 2005-11-03 18:29 | 書評