人の心は、儚いものだ・・・の続きです。本当は、明日、書こうと思っていたのですが、あんまり気持ちが明るくなるような話でもないので、書いてしまいましょう。週末は、明るい気持ちでのんびりと過ごしたいものですからね。
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去年の今頃は、「IT界の貴公子」というポジショニングで、世間を賑わせた楽天三木谷社長。ライバルライブドアから近鉄球団をかっぱらい、その手腕は「ジジイ殺し」とさえ称えられて、「金で買えないものはない」を標榜するITヒルズとは一線を画するかのような賞賛を浴びていましたね。
ところが、世の移ろいはドッグ・イヤー。技術だけがドッグなわけではなく、世間の評判もドッグなイヤー。とても悲しい時代でありますね。
最近の三木谷さんは、ズタボロ貴公子扱いをされています。ライバルライブドアのニュースサイトでは、「後出しじゃんけん」三木谷社長という、あまり嬉しくない枕詞も常態化しちゃってる始末。
10月26日付け(発行は25日)の日刊ゲンダイを引用しますと、
松井証券松井社長、楽天証券を批判
(システムトラブルが頻発する楽天証券に対して:けろやん注)松井道夫社長が、決算発表記者会見で、「ネット証券業を軽く見て欲しくない。楽天証券には強い憤りを感じる(中略)ネット証券評議会の除名も考えなくては」と顔を紅潮させて語るなど怒りが収まらない様子だった。(注1)
そして、日本経済新聞10月27日を引用すると、
楽天不正アクセス~出店社の元社員逮捕
警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは二十七日までに、楽天に出店してい輸入雑貨販売(中略)の元社員を不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕した。
あくまで、楽天市場に出店していた会社の元社員を逮捕ということで、楽天が悪いわけではないのでしょうけど、大きなイメージダウンです。
二つのニュースを見ると、テレビ放送局の買収にうつつを抜かして、苦労して手に入れた事業の安定的運用には興味がなくなったのかな?って思ってしまいます。新しいおもちゃをみつけて、古いおもちゃは押入れに放り込む。なんだか嫌な子どもみたいに思えてしまいます。
さて、「IT界の貴公子」。一体いつからミソが付いてしまったのでしょうか?もちろん、あれですね。東北楽天ゴールデンイーグルス(長い名前に球界参入の喜びが伺えます、嗚呼)の田尾監督のクビキリからでしょう。一年前、誰も引き受け手のなかったB級球団の監督を引き受けた人情の田尾監督(注2)を一年限りで、バッサリ切捨て御免。イーグルスファンは楽天関連の不買運動を開始したとの話もあります(未確認情報)。個人的には、楽天山が完成するフルキャストスタジアム宮城球場に、来シーズンは足を運ぼうと思っていたのに。
後任が野村監督(失笑)じゃあね。何を血迷ったのか、不良外国人ローズを獲得するとか言っているし。プロ野球球団は、強ければ人気が出る(=彼らにとってはカネが儲かる)。そんな簡単な世界じゃないことくらいわからないのかな?前近代的なバーバリアン・キャピタリズムから頭を冷やすべく、マックス・ウェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」でも秋の夜長に読んでみたらどうでしょうかね。
私も、頭を冷やすことがたくさんあるので、週末は謹厳と思索に勤しむことにします。
(注1)
松井証券に対する行政処分を金融庁に勧告=証券監視委
[東京 26日 ロイター] 証券取引等監視委員会は、松井証券<8628>を検査した結果、法令違反の事実が認められたため、内閣総理大臣および金融庁長官に対し行政処分を行うよう勧告した、と発表した。
・・・「顔を紅潮させて」苦言を呈した松井社長、翌日にはお前もかよ_| ̄|○
(注2)
田尾監督。選手として中日に入団した時、記者に「契約金はどうしますか?」と聞かれて、「女手一つで育ててくれた母に全額渡します」と答えたとのエピソードをどこかで見ました。真偽は不明ですが、同様の質問に対して、「やっぱ、ベンツでしょ?」と答えたあの人は今、いずこにいるのかな?
(本稿以上)
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