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書評:豊崎由美、仲俣暁生、他「exciteブックレビュー」
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  先日、exciteブックレビューにエントリーをしました。http://keroyan.exblog.jp/2860978

  結果は、最終選考に残ったのですが、矢尽き刀折れ、這いつくばってゴールを目指すも(嘘ですな)、優勝するには至りませんでした、残念。うーん、優勝商品=amazon.com商品券2万円+なんか知らないゲーム機&ソフト。ちくしょう!!欲しかったぜ!ッていう話は後ほどするとして、当該「ブックレビュー」を書評してしまいましょう。

  コンテスト概要(応募要綱?)の「選考方法」に

エキサイトブックス編集部の一次選考によって、候補作を1部門につき5作づつ、計10作決定し、その中から審査委員が、優秀賞及び準優秀賞を選定いたします。

とありましたので、①編集部により10作(書評部門は5作)選び②選び抜かれた(エッヘン!)10作(書評部門は5作←くどいよ>俺)が二人のプロ書評家の俎上に上り③優勝、準優勝が選び抜かれるという仕組みですね。

  私は、①を突破しました、エッヘン!!とエラぶる前に。選んでいただき、二人のプロ書評家様の御目汚しを実現していただいた、excite編集部の関係各位に感謝します。

  感謝の話が出たところで、感謝の言葉を続けさせていただきます。豊崎由美、仲俣暁生、の両氏。私の拙い書評にご意見をくださり、どうもありがとう御座いました。とても嬉しく、これを糧に精進しようと思いました。サンクス!

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  さて、感謝ばかりではなく、書評である。書評するのは私のエントリーという一物に対して、①excite編集部②豊崎由美、仲俣暁生は、どのような評を下したのか、推測を交えて、評される私がここで評してみよう。ヒョウヒョウww

  ①の段階では、おそらく私の主張した「喪失の存在感」という語義矛盾だけど、なんだか気になるなあ、というところが、胸キュンしたのだと思う。二項対立が大いに流行っている季節である。「郵政民営化にイエスかノーか!アーユウ?」と問いかけ、グッドロケーション!な足場を固めた小泉首相。政治がミンイ(というか生活の芯)を表すものであると、ナゲヤリに信じるほどにヤサぐれてはいない私であるが、二者択一、経過はどうでもいいから早く黒白つけてくれよ(・∀・)!!という世相があるのは否定しない。そこにトリックスター(両域往来者)の言説である「喪失=マイナス」と「存在=プラス」が登場したことに喰い付いたのであろう。「文学とは、政治世界へのアンチテーゼでアル!!」なんてなニヒリズムは、糞喰らえであるが、編集という作業に携わる者、この心は忘れてはならないことであろう。・・・以上は、私の推測というか、妄想というか、ぶっちゃけ電波系でありますので、編集部さん、気にしたらゴメンね。

  つぎに②の段階。ここは、実例があるので引用してみよう。

仲俣 ほかに俺がいいなと思ったのは『PAY DAY!!!』の(5'-5)(←私のエントリーです。けろやん注)。この小説を『東京タワー』みたいな泣ける話として読んだ人も多かったかもしれないけど、山田詠美さんはもっと距離をとって書いているわけじゃない。それを〈ホラ話〉というキーワードにしぼって伝えているのがよかった。あ、うまい、と思いましたよ。
豊崎 これも悪くないんだけど……全体的に、“読み”のレベルで驚くようなものはなかったんですよねえ。
仲俣 断片的にいい言葉、フレーズは、たくさんあるんだけどね。
豊崎 どこか必ず欠けてるんですよね。



      あ、うまい、と思いましたよ。


  うへぇ~~~。嬉しいです。この言葉を、昔「子どもの科学」という雑誌で、携帯歯ブラシを投稿して、掲載された時の次に嬉しい掲載記録として、心に残します。ありがとう、ありがとう。
  と感謝してばかりでは「書評」にならない。ここからが肝である。私の本意としては、ツカミ=予選突破の疑似餌としてホラ話を冒頭に掲げ、結語としてホラ話を使ったのである。主張したかった本質は、物語全編を通じて語られる「喪失の存在感」なのだ。この小説を読んで、一番に感じて我が身に浸透したのが、喪失の存在感。作者の意図はどうであれ、私が嬉しかったのは、「ああ、こういうことを文字として、小説として、物語に昇華してくれて嬉しいなあ。これが、今現在の私の生活に欲しかった言の葉であることだよ!」という点なのです。私の意図が伝わらなかったことは、ちっとも残念ではありませんが、伝えられない未熟な自分は、反省しなくちゃ!って思います。

  豊崎氏曰くの「“読み”のレベル」。うーん、これにはなんとも反論しようがないです。作品を読み込み、新たな地平を開拓せよ、というご神託として受け賜らせていただくことにしますね。

  さて、世の中を斜めに見ること甚だしい最近の私ですが、本当の心で語ろう。ぶっちゃけ山田詠美なんて作家知らなかった。生まれが漫画家、育ちた姿は「はっきりとしたモノイイをする女性」であり、思春期の女性の心を捕らえて離さぬと言う。正直、三十路過ぎのオッサンI am に縁がある作家とは思われない。
  そんな縁なき衆生の私の視界に、山田詠美「PAY DAY!!!」が飛び込んで来て、感動させてくれた。このキッカケを与えたもうたexciteブックレビューの企画には、感謝の言葉を尽くせぬほどにアリガトウ、アリガトウである。本当にどうもありがとう御座いました。

(本稿以上)

p.s.
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  さて私の中では20000円のamazon.com券がちらついています。
  エッチなビデオを2万円分ゲットできたな、エロエロ!!「ああ、2万円分の本を買えたら、そのレビューを次々に公開しよう、うむ!」って思っていたんですよ。本のリストアップも準備万端!amazon.comさん、二万円クレクレとは言わないけれど、二万円分の本をくれませんかね?(あ、私の欲しい本ね)

  そうしたら、その本を一所懸命に読み、しっかり、しっかりと「レビュー」して宣伝させてもらいますよ!!えーと、よくわからないですが、ライフ・プログ?って奴でそちらにリンクしますから!ええ、必死なんですよ。
  とりあえず、船戸与一の新作と「シャドウ・ダイバー」をいただけませんかね?できれば、ブラッドベリの「さよなら、コンスタンス」をいただけませんかね。あと刊行が開始された白土三平「カムイ伝」・・・。クレクレ!!


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どうもありがとう御座いました!!
by keroyaning | 2005-11-01 21:15
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日記

by keroyaning